2022年11月に読了した本を紹介します!
今月は初めて読む作家さんが多くて読むのが楽しかった
本屋さんで待ちあわせ
あらすじ
当代随一の人気作家が贈る情熱的ブックガイド!
本は、「ここではないどこか」へ通じる道である──。本と、本を愛するすべての人に捧げる三浦しをんの書評とそのほか。待望の文庫化!
4.0/5.0
三浦しをんさんがおすすめの本をひたすら紹介していく書評本。
しをんさんはやはり作家さんなだけあって、あらすじやおすすめポイントの説明も綺麗な文章で分かりやすい。
そして小説、マンガ、ノンフィクション、BLなどなど幅広いジャンルのおすすめを教えてくれる。
まさに本の虫である三浦しをんさんの猛烈な読書愛が伝わってきて、今まで興味の無かったジャンルや読んだことのないジャンルの本でもすごく面白そう。
読みたいと思った本のページにふせんを付けていったら最後には28枚になっていた。
三浦しをんさんの本は読んだことがなかったが、この本の文章からしをんさんの親しみやすさとか人柄の良さがあふれ出いてぜひ他の作品も読みたい!
Seven Stories 星が流れた夜の車窓から
あらすじ
列車の旅を愛する人たち垂涎の豪華寝台列車「ななつ星」は、開業7年目を迎えるいまも、予約が取れない状況が続いています。ゆったりと流れる時間、車窓を眺めながらの豪華なディナーは、日本の旅を変えたとさえ言われます。
その「ななつ星」に現代を代表する作家、井上荒野、恩田陸、川上弘美、桜木紫乃、三浦しをん、さらには旅を愛するふたりのクリエーター、糸井重里、小山薫堂が乗車、新しい旅から生まれた極上のストーリーをお届けします。
3.0/5.0
九州の豪華寝台列車ななつ星にまつわる短編集。
短編集だから読みやすくて、ななつ星という一つのテーマでも作家さんが違えば全く違うカラーの物語が描かれる。
特に好きだったのは三浦しをんさんの「夢の旅路」という話。
この話は親友である60代の篤子と志摩の二人組が一緒にななつ星に乗車する話なのだが、長い付き合いでも互いに話したいことがたくさんあって一緒にいると少女のような気持ちで過ごせる関係性が、読んでると心がほぐれていくようで癒やされる。
二人が生まれ変わって来世で一緒に過ごしている姿が想像できる。その光景はすごく輝いているはず。
気づかないうちに自分のことを支えてくれたあの子は恋人でも家族でもなく、友達という言葉でもなぜかしっくりこない。
じゃあ無理に単語で名付けなくても単に大切な人でいいんじゃないかな。
思いわずらうことなく愉しく生きよ
あらすじ
強気な恋愛ばかり繰り返す34歳の次女・治子は代々木公園の見えるマンションで同棲中。
阿佐ヶ谷のアパートに住み、自動車教習所の事務をしている29歳の三女・育子は、恋愛なんて信じていない。理解できる他人とのつながりは友情と信頼、肉体関係だけ。
36歳の長女麻子は、「理由もなく暴力をふるうわけではない夫」と結婚して7年になる——。
DV問題も絡めて、三姉妹の異なる恋愛のあり方を独特の文体で綴る恋愛小説。
直木賞受賞作家の最長篇小説がついに刊行。
3.5/5.0
文体は淡々としていてのめり込みにくい印象だったが描かれている人物たちが強く、たくましく、ほがらかで読んでいて気持ちが良い。読んで良かったと思えた一冊。
カモフラージュ
あらすじ
いつもより荷物の重い日が好きだ。 お昼の弁当に加えても、もう二つ、夜に彼と食べる用の弁当を作る。食べる場所は決まって“ホテル”で ──「ハンドメイド」。
僕のお父さんは一人じゃない。お父さんの後ろには、真っ白な顔のお父さんたちが並んでいる ──「ジャム」。
恋愛からホラーまで、松井玲奈が見つめる“人間模様”を描く、鮮烈なデビュー短編集が待望の文庫化。
単行本収録作品6編に文庫書下ろしの「オレンジの片割れ」を加えた全7編を収録。
3.5/5.0
初めて松井玲奈さんの作品を読んだが、えっこれをあの可憐なアイドルだった彼女が書いたのかと失礼ながら驚いてしまった。
石の猿(リンカーンライムシリーズ4作目)
あらすじ
凄腕の殺し屋ゴーストが米国に潜入。やつが狙うのは10人の移民たち。手掛りはマスコット“石の猿”。犯人を追うはご存知ライムとサックス。ライムは移民の潜伏先を割り出し、殺し屋を捕らえられるか?
3.0/5.0
リンカーンライムシリーズ4作目!1作目や2作目ほど犯人とライムの推理追いかけっこ感は少なめだが、その分出てくる登場人物たちの心情がより深く描かれている印象。
引き続きシリーズを読み進めていきたい
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